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「マスクはコロナに効果がない」ことを示す研究も大量に存在 未だに不明な“マスクの謎”

8/30(月) 16:00

 コロナのパンデミック以来、世界中の多くの人々がマスクを使用している。人々がこれほど「マスク」について語り、考えるのは人類史上初の出来事であろう。

 しかし今日まで、感染を制御するマスクの決定的な有効性は証明されていないという。ではコロナに対して、マスクはどれほど効果的なのだろうか? 実は「マスクはコロナに効果が無い」と唱える研究もかなりの数存在するのだ。

■マスクの有効性に疑問を呈した研究の数々

 英政府、緊急事態のための科学諮問グループ「SAGE」のアドバイザーであるコリン・アクソン博士は、ロンドンテレグラフ紙に、「マスクはコロナウイルスからの防護にほとんど効果がなく、基本的には単なる布である」と述べている。

「コロナのウイルス粒子は約100ナノメートル、青いサージカルマスク(医療用マスク)の隙間は、その最大1,000倍の大きさであり、布製マスクの隙間は50万倍の可能性さえある」と、アクソン博士は語る。

 また、マスクがコロナを防ぐことに対する疑問を呈した研究リストも幾つかあるので、ここに挙げてみる。

1.「Are Face Masks Effective? The Evidence.(マスクは効果があるか?その証拠)」SwissPolicy Research(SPR)2020年7月

 スイス・ポリシー・リサーチ(SPR)は2016年に設立された、独立した非営利研究グループだ。リスト中の幾つかの記述を以下にに示す。

●多くの地域でマスク着用を義務とした後で、コロナウイルス感染が大幅に増加した。米国の州で、マスク着用を義務とした州としなかった州を直接比較すると、感染率に違いはないことがわかる。

●コロナウイルスは少なくとも屋内環境では飛沫だけでなく、より小さなエアロゾルによっても伝染するという証拠が増えている。ほとんどのマスクは、マスク表面の細孔サイズが大きく、完全にフィットしないため、エアロゾルを除去できないという。エアロゾルの90%以上は、マスクに浸透するといわれる。そのためコロナウイルスが屋内エアロゾルを介して感染する場合、マスクが防護的である可能性は低い。

2.「コロナパンデミックに対する布製マスクの有効性に関する迅速な専門家による協議」2020年4月

 これは、アメリカの学術機関、全米科学技術医学アカデミーの発行する学術レポート誌「National Academies Press」に載ったレポートだ。

 このレポートは現在、人々がしばしば着用している布製マスクの有効性を主に調査したものである。

●布製マスクの効果は作成法に依存する。粒子をどれだけ止められるか(ろ過効率)、呼気をどれだけ妨げたか、の観点から、さまざまな布マスクのろ過システムが調べられた。

 結論を要約すると、呼吸がしにくい布製マスクほど、人への感染を防ぎ、呼吸がしやすいマスク程、呼気からウイルス粒子を放出するという。しかし、マスクの呼吸抵抗が大きいほど、使用者が継続して着用するのが難しくなり、付けたり外したりする可能性が高くなる。

●マスクの有効性に関するその他の考慮事項は、マスクが使用者にどれだけフィットしているか、と書かれている。最高の素材を使用しても、マスクが合わない場合、ウイルスを含む粒子がマスクと顔の間の隙間から、逃げる可能性があるからだ。

●また、別の研究ではコロナウイルスに対し、外科用マスクと綿マスクの有効性を評価している。この研究では、使い捨てのサージカルマスクと綿100%の布マスクを比較した。

 結果として、コロナ患者がマスクなし、サージカルマスク着用、綿100%の布マスク着用で、咳をした後の空気中のウイルス量の中央値は、どの種類のマスクも類似していたという。

 またマスクの防護効果とは別だが、マスクを長時間着用することの害についても、下記のような研究があった。

●マスクの分析では、有毒な化学物質が発見されている。マスクに含まれる有毒物質には、発がん性物質、アレルゲン、規制物質も含まれる恐れがあるという。専門家は、マスクに含まれる有毒化学物質が、意図しない健康問題を引き起こす可能性もあると懸念している。

●アメリカ国立生物工学情報センターの書誌データベース「PubMed」に記載された、運動生理学者のバスカラン・チャンドラセカラン博士の論文には、「コロナウイルス予防の観点から、運動する場合にはマスクなどの保護具を着用することが提唱されているが、これはより重大な健康リスクをもたらす」とある。

 博士によると、運動中のマスク着用は、さまざまな生理学的システム、特に肺、循環、免疫システムに負担をかけると仮定される。マスク着用で運動すると、利用可能な酸素が減少し、空気の閉じ込めが増加して、実質的な二酸化炭素交換が妨げられる可能性があるからだ。運動中マスクを着用する事が、ウイルスからの保護を提供する証拠は存在ないという。それよりもソーシャルディスダンスを守る方が、運動中のマスクよりもよほど優れていると博士は述べている。

 さてマスクによってコロナウイルスを防げるかどうかは、はなはだ疑問であるようだ。マスクの着用法や、素材に大きく左右されるからだ。

 しかしだからといって、マスクをしないで人混みを歩いたり、電車に乗ることを推奨するものではない。コロナウイルスについては、まだまだ未知の部分が多いのだ。きっと数年後には、現在の私たちが知らない事実が次々に明かされるであろう。

参考:「GreatGameIndia」、「GreatGameIndia」、「Swiss Policy Research」、「NLM」ほか

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