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特に伝統があるのはどこの大学? 知られざる学園祭の歴史

学生の窓口編集部NA
10/16(日) 11:30



大学祭が開催される時期は大学によってさまざまですが、多くは秋に開催されますね。いよいよ大学祭のシーズン到来です。さて、この大学祭ですがいつから開催されているのでしょうか? また、どんな催しが現在の大学祭につながっているかをご存じでしょうか?

大学祭の起源は戦前にまでさかのぼることができる、といわれます。現在まで続いている大学祭の中でも特に長い歴史を持つといわれるのは、東京大学の「五月祭」、東京農業大学の「収穫祭」、東京外国語大学の「外語祭」です。この3つの大学祭の歴史を見てみましょう。

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●東京大学の「五月祭」

1913年(大正2年)5月5日に行われた「第1回大園遊会」が起源とされる大学祭です。2016年には開催回数が89回となりました。2017年には記念すべき第90回を迎えます。

●東京農業大学の「収穫祭」

東京農業大学は、2016年で創立125年という長い歴史を持つ大学です。一般にもよく知られた同大学の大学祭「収穫祭」は、1905年(明治38年)、二子多摩川原に遠足会を行った際に、余興として運動競技、その他の催しが行われたことに始まります。翌年には、世田谷にある松陰神社の境内で、遠足会を兼ねた運動会を開催。東京農大の大学祭は当初は「運動会」と呼ばれていたのです。

毎年「運動会」という名称で開催され、現在の「収穫祭」となったのは1941年(昭和16年)のこと。1943年(昭和18年)からは戦争のため開催されませんでしたが、終戦の翌年1946年(昭和21年)には復活。以来、現在まで続いているのです。

⇒データ出典:東京農業大学 図書館 大学史資料室通信 第6号 2014.11.1
http://www.nodai.ac.jp/harvest-fes/images/about02.pdf

●東京外国語大学の「外語祭」


100年以上の歴史を持つとされる東京外国語大学の学園祭「外語祭」は、1900年(明治33年)に開催された「講演会」にその起源を求めることができます。

・講演会:1900-1908年
・語学大会:1919-1928年
・語劇大会:1930-1936年
・語劇祭:1947-1954年
・外語祭:1955年-

このように、戦争期の中断を挟み、名称、また内容を変更しながら現在まで続いています。2016年には第94回を迎えます。

⇒データ出典:東京外国語大学 「外語祭の歴史」
http://www.tufs.ac.jp/common/archives/pamphlet.pdf

■昔から若さが爆発するイベントだった!

現在の大学祭の形ができたのは、新制国立大学ができた後のこと、といわれます。しかし、上記のように各大学では、それ以前に運動会、遠足、講演会、演劇といった独自の年中行事が催されており、それが大学祭につながっていったという流れも見られるのです。このような独自のイベントでも、若者がその情熱とパワーを爆発させていたことがうかがえます。

例えば、上記の東京農業大学の「収穫祭」がまだ「運動会」だった時代の描写として

「当時の学生は誰もが一様にクラスの決議を甘受し、一致団結し優勝旗の獲得にあるいは余興の上演に若き血を沸かしたもので、運動会当日一人として欠席するような不届き者はいなかった」

とあります。いかに当時の学生がこのイベントに燃えていたかが分かりますね。北杜夫先生は旧制松本高校(新制・国立信州大学の母体の一つとなりました)の出身ですが、その著書『どくとるマンボウ青春記』では、旧制高校の若者たちがいかに学内のイベント(学校対抗のスポーツイベントや演劇など)にむちゃなパワーを傾けていたかが活写されています。大学生がはじける大学祭ですが、調べてみるとこれは昔からのこと。大学祭ではいつの時代も若いエネルギーが爆発しているのです。

(高橋モータース@dcp)

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