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ビジネスジャーナル

引っ越し、最安&超ラク&ミスなしの究極マニュアル!追加料金で割高に要注意!

2/13(月) 06:06
「Thinkstock」より

 これから3月にかけて、賃貸住宅業界は1年で最も忙しい時期となりますが、同時に引っ越しもピークを迎えます。

 引っ越しを経験したことのある方はわかると思いますが、引っ越し業者によって料金はバラバラです。また、同じ引っ越し業者でも、時期、平日と休日、時間帯など、わずかな事情で金額は変わってきます。もちろん、サービスメニューによっても料金はかなり違います。たとえば、梱包から設置まですべてお任せのプランは、手間が掛からない分、料金は高めです。

 筆者は、引っ越しの総回数は決して多くありませんが、2年間に3回の引っ越しをした経験があります。その際、前回利用した引っ越し業者に依頼しようとしましたが、見積もりを取ってみたら以前より割高だったため、ほかの業者にしたという経験があります。

●引っ越し業者に頼む前の準備が重要

 そこで今回は、賢い引っ越し業者の選び方について、筆者の経験と見聞から整理してみます。

(1)荷物を分類する

 何も準備をせずに、いきなり引っ越し業者に見積もりを依頼してしまうと、引っ越し当日に、どの荷物を持っていくか悩んだり、逆に不要なものを新居に運んでしまったりと、苦労してしまうことになります。

 まずは、新居に持っていくものと持っていかないものを区別しましょう。次に、持っていかないもののうち、処分するものと、譲ったり実家に持っていくものなどの区別をします。持っていくものと処分するものをリスト化しておくだけでも、見積もりを取る時から楽に進められます。

(2)少なくとも5社は相見積もりを取る

 相見積もりとは、同業他社から同じ条件で見積もりを取ることをいいます。インターネットで検索すると、引っ越し業者の一括見積もりサイトがいくつかあるので、そういったサイトを利用して、複数の業者から見積もりを取りましょう。

 その際に注意すべき点は、見積もり依頼する内容を各社に対して同じにしておくことです。同じにしておかないと正しく比較することができません。比較して条件のよい業者を3~5社選びます。

●粗悪な業者を排除する

(3)実際に家に来て最終見積もりをしてもらう

 引っ越しの際、最終的な見積もりは、引っ越し業者の営業担当者が実際に家に来て、荷物の量や種類を確認して確定します。基本的には、その場で見積もりを出していきます。ここで、先につくっておいた「持っていくもの、処分するもの」のリストが活躍します。

 意外と忘れがちなものとしては、自転車や自動車の予備タイヤなど、マンションの場合はベランダや共用部に置いているもの、一戸建ての場合は物置や庭に置いてあるものが挙げられます。また、エアコンを新居にそのまま持っていく場合、取り外しや設置についても確認が必要です。業者によっては、工事はオプションになります。

 見積もりをした営業担当者は、ほぼ例外なく「今すぐ決めれば、この金額ですが、後になるとわかりません」といった趣旨の発言をし、即決するように迫ってきます。特にネットで一括見積もりした金額より安かった場合には、そのまま契約してしまいたくなりますが、少しでも安くするためには、何社か比較したいところです。

 そこで筆者は、同じ日に見積もりをお願いする業者を呼ぶようにしました。そして、その日の最後の業者が帰ったら、すぐに回答を出すのです。すぐに契約するように促してくる営業担当者に対しては、「今日、何社か見積もりをお願いしているので、今夜まで待ってほしい。必ず今日中に回答する」と告げるのです。

 ここで、「今すぐに返答しないとダメ」「夜まで待てない」という業者は、その場で断りました。なかには、その場で契約しなかったことに腹を立て、暴言を吐いて帰った担当者もいました。「今日の○時ぐらいまで回答を待ってほしい」といった、こちらの最低限の要望を受け入れてくれない業者は、実際の引っ越しに際しても、融通が利かない業者の可能性があると判断できます。営業担当者は会社の“顔”ですから、その担当者の対応が悪いということは、現場の人材も推して知るべしです。

 また、見積もりは金額ばかりではなく、内容も見て総合判断で決めることが必要です。例えば、「基本の引っ越し代は最安値だが、エアコンの取り付け費用が別で高い」「荷物の総量が決まっていて、それを超えたら割高な追加料金がかかる」「引っ越し用の段ボール数が少なく、追加は別料金」などという点もチェックしなければなりません。

 現地での見積もりは数多く取るほうがいいのですが、10社も来てもらうのは何日もかかりますし面倒で対応しきれません。逆に、たった2社くらいでは1社の対応が悪い場合、残りで決めなくてはならなくなり、選択肢が少なすぎます。筆者の経験からすると、5社ぐらいが妥当だと思います。

 こうして現地見積もりをしてもらい、もっとも条件と費用のバランスが良い引っ越し業者へ正式に依頼しましょう。

●費用を抑えるコツ

 次に、引っ越し費用の決まり方についてみてみます。一般的には、次のような要件によって値段が変わります。

閑散期 < 繁忙期
距離が近い < 距離が遠い
荷物が少ない < 荷物が多い
作業員の数が少ない < 多い
自分で荷造りをする < しない

 ここまでは多くの方が把握されていますが、次の項目を考慮すると、同じ時期であっても引っ越し費用を安くすることにつながります。

小さい引っ越し業者 < 大手引っ越し業者
引っ越し予定日(希望日)まで時間がある < 時間がない
引っ越し日の希望日にいくつか候補日がある < 日付が限定的
平日 < 土日祝日
早朝または夜間 < 昼間
日時を細かく指定する < おまかせ

 これらの安くなる条件をうまく活用するには、仕事の休みなど自分の予定にも余裕を持っておかなければなりませんので、やはりできるだけ早めに手配するというのがポイントになります。引っ越し業者を決めるのが遅くなると、どうしても予定が組みにくくなって結局、費用が高くなってしまいます。引っ越し費用もばかになりませんから、早めに準備することで節約したいものです。

 そのためにも、新居への入居日が決まったら、今住んでいるのが賃貸住宅の場合、管理会社などに退去の連絡をするとともに、引っ越し業者の見積もりを依頼するようにしましょう。
(文=秋津智幸/不動産コンサルタント)

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