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覚えておきたい!牡蠣アレルギーの危険性。症状や食中毒との違いって?

11/1(火) 20:45

実は怖い牡蠣アレルギー!

卵や小麦粉、フルーツなど最近はさまざまな食物アレルギーがありますが、そのなかでも比較的重症化する可能性が高いのが牡蠣アレルギーです。 「海のミルク」とも言われ、ポン酢やバターなどで食べる焼き牡蠣はもちろん、牡蠣フライなど新鮮な牡蠣は本当においしいですよね。 ですが、今まで何ともなかったのにちょっと体調が優れないときに牡蠣を食べるとあたってしまったり、妊娠中の生牡蠣は控えた方がよいなど、色々と注意点もある牡蠣。いったい牡蠣アレルギーになるとどうなってしまうのでしょうか。

牡蠣アレルギーとは

牡蠣アレルギーとは、その名のとおり牡蠣を食べることによって出るアレルギー反応です。牡蠣だけに反応する人もいれば、貝類全般にアレルギー反応が出るという人もいるのだそう。 牡蠣アレルギーの症状としては、生の牡蠣や牡蠣を含む食品(オイスターソースなど)を食べた後、喉がかゆくなったり、じんましんや発疹、下痢、腹痛、嘔吐などが起こります。 また、牡蠣アレルギーはこれらの症状以外にも命の危険に関わるアレルギー反応であるアナフィラキシーショックを起こす可能性があるとも言われています。アナフィラキシーショックを引き起こすと血圧低下や意識障害、呼吸困難などを引き起こすため注意が必要です。 ですが、よく牡蠣を食べたら翌日お腹が痛くなってしまい、牡蠣アレルギーかと思ったら実は食虫毒だったなんてことありませんか。いったい牡蠣アレルギーと食中毒はどう違うのでしょうか。

牡蠣アレルギーと食中毒の違いは?

牡蠣アレルギーと食中毒は症状が似ており、よく間違われる場合があります。ですが、判断を誤ってしまうと症状が長引いてしまうため、そうならないためのポイントをご紹介します。

食中毒の場合

食中毒の場合、その多くは腹痛や吐き気、嘔吐、下痢、発熱と言った症状が表れます。一般的に、牡蠣を食べて起こる食中毒は細菌やノロウィルスなどが原因で起こるとされているため、生の牡蠣を食べた場合に起こることがほとんどです。 そのため、加熱してある牡蠣の場合はいくらか食中毒の可能性が低くなりますが、中まで火が通っていなかったりなどで食中毒にかかる可能性もゼロではありません。心配な場合はしっかりと中まで加熱するようにしたり、お店の人にお願いするようにしましょう。 また、食中毒には潜伏期間が1~2日ありますが、多くの場合は3日ほどで回復すると言われています。牡蠣を食べる度に調子が悪くなる場合や、症状が長引く場合は牡蠣アレルギーを疑い、早めに病院を受診しましょう。

牡蠣アレルギーの場合

潜伏期間がある食中毒と違い、牡蠣アレルギーの場合は潜伏期間がなく、早ければ食後1~2時間で症状が出始めます。また、腹痛や吐き気だけでなく、じんましんや湿疹が起こるのも牡蠣アレルギーの特徴です。 生牡蠣による発症リスクが高い食中毒と異なり、牡蠣アレルギーの場合は加熱の有無にかかわらず症状が出ます。先ほどご紹介したとおり、比較的軽症で済む場合もあれば、ひどい場合はアナフィラキシーショックを起こしてしまいますので、気になる場合はすぐに病院を受診することをおすすめします。

牡蠣アレルギーの症状

呼吸器系の症状

牡蠣アレルギーの症状で、皮膚に次いで多いのが呼吸器系の症状と言われています。具体的な症状としては、くしゃみや咳、ゼーゼーやヒューヒューと言うような呼吸音、呼吸困難などの症状が現れます。 風邪を引いているわけでもないのに変な音の咳が出始めたり、咳が止まらなくなる、喘息などの持病がないのにゼーゼーすると言った場合は注意が必要です。

粘膜の症状

皮膚症状、呼吸器症状に次いで発症しやすいのが粘膜の症状です。ですが、これには見ために分かるものと、喉などの他人からは分からないようなものもあるので、この場合は注意が必要です。 まず、見た目に分かる症状としては唇やまぶたの腫れなどがあります。特に、唇の場合は腫れてくるとむずむずとかゆくなってきますので、比較的早く気が付くことができるでしょう。一方、見た目では分からない症状としては喉の粘膜が貼れることによって気道が狭くなり、それに伴って声がかれたり、息苦しくなってしまいます。 皮膚などの見ために分かる症状であれば、それが直接命の危険にまで及ぶことはありませんが、見た目では分からない症状の場合は注意が必要です。最悪の場合、呼吸困難で死に至る可能性もあるのだとか。何かいつもと少しでも違うと異変を感じたら、すぐに病院へ向かいましょう。

消化器系の症状

消化器系の症状としては、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などの症状が表れます。これは、牡蠣アレルギーを持つ人のうち10%ほどが発症するのだそうです。 アレルギー物質を体内から排出しようとする症状のため、無理に止めようとする必要はありません。ですが、あまりにもこれらの症状が長く続く場合は病院を受診してくださいね。

皮膚の症状

牡蠣アレルギーの症状でもっとも多くの人に表れるのが皮膚の症状です。こちらはかゆみを伴い、蚊に刺されたような膨らみ程度でおさまる場合もあれば、その膨らみが全身に広がっていく場合もあります。 一般的には発症してから2~3時間で消え、跡が残ることもありませんが、長引く場合は他の症状も同時に出ている場合は注意してくださいね。

アナフィラキシーショックが起こる場合も

重度の牡蠣アレルギーの場合は、アナフィライシーショックを引き起こす可能性もあります。これらは先にご紹介したアレルギー反応が2つ以上同時にからだに表れたことをさし、細心の注意が必要です。 全身がだるくぐったりとしていたり、血圧の低下、意識がもうろうとしてくるなどはアナフィラキシーショックの前兆である可能性があります。呼吸困難になり、命の危険も伴いますので、一刻も早い処置が必要となってきます。 これは牡蠣に限ったことではありませんが、日本でもこのアナフィラキシーショックの死亡例が報告されているようです。何か少しでも異変を感じたら意識があるうちに救急車を呼びましょう。

原因はなに?

そもそも、牡蠣アレルギーはなぜ起こるのでしょうか。 それは、牡蠣の中に含まれるトロポミオシンという成分が原因と言われています。トロポミオシンはたんぱく質の一種で、人間の筋肉にも存在している物質です。 ちなみに、カニなどの甲殻類にもこのトロポミオシンは含まれているようですので、牡蠣アレルギーの心配があり、検査を受ける場合は同時に甲殻類にもアレルギー反応が出ないか調べてみた方がよいかもしれません。

牡蠣アレルギーの人はオイスターソースもダメ?

牡蠣に限らず、食物アレルギーには生でさえ食べなければ問題ない軽度のものからエキスまで受け付けない重度なものまでさまざまですが、仮に牡蠣アレルギーと診断された場合、牡蠣を原料としているオイスターソースもダメなのでしょうか。 結論から言うと、牡蠣アレルギーと診断された人はオイスターソースでも同じような症状が出る場合がありますので、やめておいた方が賢明でしょう。 料理の風味がよくなるオイスターソースですが、醤油や豆板醤などほかの調味料で代用することをおすすめします。

牡蠣アレルギーは検査できる!

物心ついたときから牡蠣アレルギーだったという人もいれば、大人になってからある日突然牡蠣を受け付けなくなったという人もいます。ですが、自分が牡蠣アレルギーかどうなのか分からないまま、恐る恐る牡蠣を食べるのももったいないですよね。 そんなときは検査をしてみましょう。牡蠣アレルギーの検査は血液検査とされています。血液を採取し、しばらくの間反応を見ることで牡蠣アレルギー検査ができます。アレルギー科のほか、内科や皮膚科でも検査ができるようですよ。

事前の知識で適切な判断を

牡蠣アレルギーの原因や症状、いかがでしたか。場合によっては命の危機にもなりうるアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるなどど言われると、牡蠣を食べるのが怖くなってしまいますよね。 ですが、事前に知識を持っており、適切な判断をすれば過度に心配することはありません。食べ過ぎはアレルギーの発症リスクを高める可能性もありますが、適度に食べて、海の恵みを堪能しましょう。

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