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新ファーストレディ・真理子夫人は菅新首相に「逆プロポーズ」していた!馴れ初めを親友が明かす

上田耕司
9/14(月) 15:27
園遊会に参加した際の真理子夫人(左)

 外交などでも重要な役割を果たす総理大臣夫人は「ファーストレディー」とも呼ばれる。次にその地位に就くのは9月14日に自民党総裁選を制した菅義偉官房長官(71)の妻・真理子さんだが、人物像はほとんど知られていない。関係者に取材すると、“地味すぎる”素顔と数々の“意外すぎる”秘話が浮かび上がった。

【画像】サングラスでドヤ顔!法政大生時代の菅新首相の意外な発掘写真

「菅君が結婚前にマリちゃんをうちに連れて来て、フィアンセとして紹介されました。『どっちがプロポーズしたんだよ』と聞いたら、照れてマリちゃんのほうを見て『おまえのほうからだったよな』と言う。マリちゃんを見たら『あなたのほうからじゃない』と言い返して、3人で笑ったのを覚えてます」

 

 と、話すのは菅義偉氏と法政大学で知り合った親友の寺田修一氏(71)。まもなく、横浜市内のホテルで二人は挙式した。

 

 この「マリちゃん」こそ、菅氏の5歳下の妻・真理子さん。菅氏が総理の座に就いたら、ファーストレディーになる女性だ。メディアへの登場もほとんどないが、どんな人物なのか。菅氏の選挙事務所長を長く務めた齋藤精二氏が語る。

「普段は人前に出ることがなく、事務所に来るのは選挙期間中だけ。朝、一番早くやって来て、事務所の前をホウキがけしています。昼は電話かけをひたすらこなす。寡黙でも彼女なりに貢献しようとしていて、存在感は大きい。政治家の妻には出しゃばりな人も多いですが、真理子夫人は本当に控えめですね」

 めったにマイクを握らないが、菅氏が地元に帰れない場合、集会で挨拶することもあるという。

「真理子さんが戦車(選挙カー)の上に乗って演説しているところは見たことがない。ミニ集会で挨拶する時は、事前に私に何をしゃべったらいいか聞いてくるくらいですよ。短く、夫が不在の詫びと、『一生懸命がんばりますので、皆さんよろしくお願いします』と話すだけ。それで十分なんですよ」(齋藤氏)

 現在の総理夫人と比べると“地味すぎる”くらいだが、堅実に夫を支えてきた真理子さん。前出の寺田氏は二人の新婚時代をよく覚えている。

 寺田氏が菅氏と親しくなったのは大学で同じ空手の授業を履修したのがきっかけ。菅氏は大学卒業後、会社勤めを経て横浜に地盤を持つ小此木彦三郎衆院議員の私設秘書を務めていた。

「新婚ホヤホヤの二人は、うちの2階のアパートの部屋に住むようになりました。うちが所有する物件です」(寺田氏)

 すでに取り壊されてしまった木造アパートの間取りを聞くと、和室8畳ほどの部屋が二つに台所、風呂、トイレ付き。

「風呂は小さなバスタブで、膝を折り曲げないと入れないくらい。家賃は5万円前後でした。お子さんはそこで生まれました」(同)

 二人の新婚生活はどんなものだったのか。

「マリちゃんは専業主婦で、家事や子育てに専念していた。あまり外を出歩かず、訪ねて来る人も少ない。玄関の靴が乱れていると、きちっと揃えるような人です。菅君は忙しくてほとんど家にいないから、マリちゃんに色々頼まれて一緒に洗濯機を買いにいって運んであげたり、本来旦那がやるような日曜大工をしたりしていました」(同)

 この頃、菅氏は30代前半。38歳で横浜市議になるまで生活は楽ではなかった。当時を知る政界関係者が語る。

「菅さんは事務所の18人の秘書の一人で、ずっと私設秘書。給料は安いからミルク代も大変だったと思う。結婚前は事務所の真ん前の倉庫の2階に住んでいた」

 一方の真理子さんは静岡県清水市(現・静岡市清水区)で食料品卸会社を営む家の長女。地元の高校から静岡県内の大学に進学した。真理子さんの兄の結婚式の仲人をした前澤侑・元静岡県議が話す。

「真理子さんは3人きょうだいの2番目で、お兄さんと妹さんがいます。お母さんは教育熱心で、真理子さんは若い頃からきれいで頭が良いと聞いていました」

 高校の同級生が言う。「部活は弓道部。理系のクラスで数学が得意だったはず。目立つ感じはないけれど、ナチュラルで落ち着いた人でした」

 前澤氏によれば、両親は缶詰や飲料水などの食品をスーパーなどに卸す会社を経営していた。

「家族経営で、長くやっているから固定客がいるようでした。ご両親が亡くなった後はお兄さんが後を継いでいましたが、体調を崩されて、会社のあった場所は駐車場になっています」

 地元の知人はこう話す。

「真理子さんは地元の農家の男性と交際したことがあったが、破局したと聞いたことはあります」

 その後、真理子さんは小此木事務所で秘書をしていた妹とともに数年間、小此木家に住み込んだという。当時の様子を知る地元政界関係者が話す。

「『行儀見習い』といって、昔は結婚前の女性が良家から良家に預けられて礼儀作法や家事を習ったんです。彦三郎さんの妻・節子さんも海運会社を経営する良家の出ですからね。真理子夫人は節子さんから政治家の妻の心得を習得したのではないか。菅さんは当時、書生のようなかたちで小此木家に出入りしていて、そこで真理子さんと知り合ったみたいです」

 交際中の二人のこんなエピソードもある。

「小此木さんは秘書に厳しく、土曜も秘書2人に電話番をさせる。菅さんは後輩秘書に任せて、『ちょっと出かけてくる』とサボってどこかへ行ってしまったらしい。マリちゃんとデートしてるんじゃないかという噂でもちきりでした」(前出の地元政界関係者)

 3人の子宝に恵まれながら、菅氏は出世していく。前述のアパートに約2年住んだ後、何度か転居し、市議時代の1992年に横浜市西区の5階建てマンションの最上階の部屋を購入。登記簿によれば、住宅ローン会社が設定した7千万円の抵当権は3年で抹消された。

 2007年にはこの物件を売り、JR横浜駅近くのタワーマンションの約100平米の部屋を購入。購入時に設定された5千万円の抵当権は10年後に抹消された。

 選んだ男が「倉庫の2階」からのし上がる未来を、真理子さんは読んでいたのか。寺田氏が言う。

「秘書の仕事は大変だったようで、寝不足なのか、真っ赤な目でうちのアパートに来て寝ころがっていたことも。マリちゃんがいつも支えていたから辛抱できたと思います。マリちゃんがいなければ、とうてい総理になんてムリだったと思いますよ」

(本誌・上田耕司)

※週刊朝日  2020年9月25日号

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