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デイリー新潮

巨人監督の後継者候補に挙がる「意外な現役選手」の名前とは? 過去に女性問題も「性格は監督向き」

新潮社
6/11(木) 10:56

 思いもよらぬ成り行きで、読売巨人軍を率いることになったのが橋上(はしがみ)秀樹監督代行(60)である。前監督の逮捕劇を経て、いま巨人軍はいかなる状況にあるのか。そして“新監督”の座に就くのは果たして誰……。

 ***

阿部慎之助前監督

【写真を見る】大本命とされる「現役選手」の名前とは?

 オフェンスチーフコーチとして、阿部慎之助前監督(47)の右腕だった橋上氏。彼の名を聞いてすぐにピンときたら、相当な野球通だろう。

 野球担当記者によれば、

「1984年、ドラフト3位でヤクルト入りしたのを皮切りに、日ハム、阪神と渡り歩き、2000年に引退。その後は指導者として楽天や巨人、西武などに在籍しましたが、昨年、阿部さんが声をかけて11年ぶりに巨人に復帰しました」

 ヤクルト時代の恩師は野村克也氏だった。

「引退後、野村監督の下で楽天のヘッドコーチを務め、野村さんが唱えた“ID野球”の継承者です」(同)

阿部さんの顔色をうかがうようなピリついた雰囲気があった

 そんな彼が監督代行に就任した当初、チームは異様なムードに包まれていた。

「グラウンドに一人として笑顔を浮かべる選手がおらず、練習中にあるべきかけ声や会話もほとんどなかった」(前出の記者)

 しかし、それは最初のうちだけ。早くもチームは新体制に順応しているという。

「橋上さんが監督代行になったことで、チームの雰囲気はガラリと変わりました。一言で言うと、風通しが劇的によくなったんです」

 とは、スポーツ紙デスク。

「今までは、どうしても阿部さんの顔色をうかがうようなピリついた雰囲気があって、特に若手は萎縮していました。なにしろ“昭和のオヤジ”を地で行く熱血漢で、若手への厳しさは有名でしたから。一方の橋上さんは、とにかくソフト路線で、対話を重視するタイプ。もともと、阿部さんと選手との間に入って緩衝材の役割を果たしていた橋上さんがトップになったことで、堅苦しさが消えました」(同)

 橋上氏が具体的に何をしているのかといえば、

「今まで阿部さんに遠慮して言えなかったようなことまで、選手一人一人に対して細かくアドバイスを送っているようです。結果的に選手たちも奮い立ち、敵地での日ハム戦に勝ち越すなど、新体制はうまく回り始めています」(同)

 細やかな心配りは、現役時代から変わらない。ヤクルト時代のチームメイトで野球評論家の野口寿浩氏がこう述懐する。

「橋上さんは私の6歳年上でしたが、何かにつけて目をかけてくださいました。例えば私がコーチなどから手厳しく怒られる度に、フォローしてくれるんです。“もうちょっと、こうした方がいいよ”と。ただ、野球を離れると豹変して“なんだおめえよ~”とべらんめえ調でね。これがかえって場を和ませるので、後輩からは非常に慕われていました」

“取材しやすくなった”

 彼が監督代行になり、風通しがよくなったのはチーム内だけではない。

「遠征先の空港で記者に囲まれた際のこと。阿部さんだったらほとんど口を開かないような場面なのですが、橋上さんは40分も記者と話を続けました。丁寧な対応に、番記者の間では“取材しやすくなった”と評判です」(前出の野球担当記者)

 一方で彼の硬骨漢ぶりについて語るのは、野球解説者のデーブ大久保氏である。

「僕が楽天で監督をやっていたとき、橋上さんはヘッドコーチ。僕が球団のフロントともめていると騒がれたことがあったのですが、橋上さんは“監督、コーチ全員の血判を持ってきたから、自分たちの野球をやりましょう”“監督がクビになったら、私たちコーチも全員辞めます”と言ってくれたのを覚えています」

 かくも各方面で好評を集める橋上氏だが、彼の監督代行が決まっているのは今シーズンの終わりまで。その後は“代行”ではない監督を据える必要がある。

 まず、当の橋上氏が正式に監督となる可能性はないのだろうか。

 先のスポーツ紙デスクは、

「実際、巨人の内部で“橋上さんを正式な監督に昇格させるしかないのではないか”という声も出始めてはいます」

松井秀喜はどうか?

 しかし、ネックがある。巨人OBで野球評論家の関本四十四氏が言う。

「伝統を重んじる巨人には、巨人以外のチーム出身者を監督として受け入れない不文律があります。仮に橋上さんが巨人を日本一に導いたとしても、それは変わらないでしょう」

 では、ミスターこと長嶋茂雄氏が亡くなった際に“生前、約束したことがある”と明かした松井秀喜氏(51)はどうか。さる巨人関係者はこう声をひそめる。

「たしかに“生前の約束”とは巨人の監督就任を巡るものだったと思いますが、本人はすでに20年以上アメリカで暮らしていて、かの地での生活になじんでいます。少なくともこのタイミングで監督を引き受ける気はさらさらないでしょう」

 来たるべき松井監督誕生へ向けて、江川卓氏(71)を“つなぎ”の監督にするのでは、との声もある。が、

「彼は、巨人OB会で柴田勲さんの後継の会長就任を拒否した過去があります。例の“空白の一日”騒動など、改めて蒸し返されてもヤブ蛇でしょうし、監督の可能性は高くない」(同)

 16年から3季にわたって監督を務めた高橋由伸氏(51)も、有力候補の一人。

「彼の監督時代に有力選手を補強できなかった点について、球団は申し訳なく思っているため、いつかもう一度チャンスをあげたい意向がある」(関本氏)

 しかし、こんな見方も。

「特に投手陣に大黒柱と呼べる存在がなく、チームはベストとは言い難い状況です。その上、今回の逮捕劇ですから、由伸さんも火中の栗は拾いたくないでしょう。同じく巨人の監督経験者である原辰徳さんともども、誰も引き受けてくれないときに球団が頭を下げて頼む、というレベルだと思う」(前出のスポーツ紙デスク)

本命視される現役選手

 橋上氏と共に阿部前監督を支えた川相昌弘コーチ(61)も取り沙汰されるが、

「そもそも彼を正式に監督にするつもりなら、橋上さんではなく川相さんを監督代行にするはずです」(前出のスポーツ紙デスク)

 現役選手の中で本命視されているのは、坂本勇人(37)である。

「実績もスター性もチーム随一。過去に女性問題が報じられても強靭なメンタルで乗り越えるなど、性格も監督向きです。選手から即監督というパターンは、長嶋さんや由伸さんの例があり、指導者としての経験不足が露呈するもの。球団としては長い目で見て、彼を一流監督に育てるのも一つの選択肢だと思います」(前出の巨人関係者)

 まさに巨人の“選球眼”が試されているようだ。

「週刊新潮」2026年6月11日号 掲載

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