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日刊SPA!

ヴィトンのバッグがカビまみれ...元“炎上タレント”が住むカビハウスに潜入

9/14(土) 15:53

「家がカビに侵されて大変なんです!」

 SNSで悲鳴の声を挙げたのは、タレントの千咲まりさんだ。彼女は先日、改名したことを発表したばかり。門楼まりりんと聞けば、ピンとくる人も多いかもしれない。

画像は、門楼まりりんのブログより

 “炎上タレント”と呼ばれた過去――。前事務所との間で起きたギャラ未払いなどのトラブルをはじめ、無断でAV出演契約を交わされそうになったり、芸能プロデューサーから監禁暴行事件に遭ったり……。一時はホームレスになるギリギリの生活を強いられていたことなどの顛末を9月7日のブログで告白した。そして、数々の忌まわしい過去を断ち切り、門楼まりりんを卒業。今後は千咲まりとして活動再開することを宣言したのだ。同時に、芸能事務所「ジャパンドリーム」に所属することを発表。

 今回は、そんな門楼まりりん改め千咲まりとして一発目の仕事となるが、噂のカビハウスを潜入調査!

◆元“炎上タレント”が住む話題のカビハウスに潜入

カビハウスに住む元“炎上タレント”の門楼まりりん改め千咲まりさん

 駅から徒歩5分。異世界に来てしまったのだろうか。アパートの敷地内は、都心にも関わらず、木々や植物が植えられており、まるで海外のリゾート地を彷彿させる。だが、それゆえに生き物たちも多く生息しているらしい。

「出かけようと玄関を開けたら、結構大きいカエルがいることもあります。まあ、カエルなんて家の外なのでまだ良いほうですよ」

 10畳広めの1K。取材班が部屋に足を踏み入れると、女のコらしいピンクの家具に、ファンからもらったというたくさんのヌイグルミ。一見、“カビハウス”には思えないが……。

 まりさんが「コレ見てください」と玄関先の収納棚の下からおもむろにマーク・ジェイコブスのトートバッグを取り出した。3分の1以上がカビで真っ白になっている。

カビで覆われたトートバッグ

「最初にカビを発見したのはヌイグルミを入れていたカゴですね。入居して二週間目ぐらいのときで、ちょうど雨が降るとフローリングから大量の水が侵入してくるのが発覚した頃でした。それで“おかしいな”って色んな場所をチェックしたら、ありとあらゆるところにカビが発生していたんです」

雨の日は床から水が……

 興奮気味に話しながら、カビの被害報告を続ける彼女。至るところにファンからもらったプレゼントが散乱しているが、そのほとんどが目を覆いたくなるほどの有様だった。ミュウ・ミュウの箱に関してはカビで水玉模様にすら見えるほど。

思い出の財布は、カビ対策としてジップロックに

「お気に入りのルイ・ヴィトンのバッグなんですけど、中がこんなにカビてしまって……。大学の通学にも使って、すごく思い入れがあるのですが……。ちゃんと直して使う予定です」

 通常は半年程度は使えるはずの湿気取りも、なんと一週間でダメになるという。いかにこの部屋の湿気が多いかを思い知らされる。

◆虫の大量発生や“空間のゆがみ”も…

「試しに育ててみた」というキッチンのカビ

「キッチンもひどいですよ。カビだらけ。別に家事をサボっているわけじゃないのに」

 カビだけではない。虫が大量発生することもあるという。

「引っ越してまだ日が浅い頃、マットレスでアリを発見して。1匹ならまだしも、何匹も何匹も……。どこから来てるんだろうって探してみたんです。そしたら玄関の靴置き場の隅から出てきたのでビックリして。その勢いで壁を叩いたら、もう、うじゃうじゃと出てきました。ミミズやダンゴムシ、ナメクジ……。あ、ネズミの死骸が出てきたこともありました」

 家賃9万3000円。敷金礼金も含め、引っ越しには50万ほどかかっているらしい。だが、よく見ると“オシャレな雰囲気”を優先するあまり、生活には不都合な点が見受けられる。

 まず、窓がない。開閉不可能なブロックガラス。撮影用のハウススタジオなどでよく見るものだが、実用的ではないだろう。その隣に小さな窓が申し訳程度にあることはあるが、換気が期待できるほどのサイズではない。にも関わらず、その隙間から虫が侵入してくるそうだ。

 そして、何より部屋の中が薄暗い。取材時は日中なので、本来は暗いはずもないのだが、自然光はおろか、電球の灯りも頼りない。

「天井のおかしなところに出っ張りがあるから、小さな電気しかつけられないんです。常に暗いから、時間の感覚がおかしくなって。朝起きても“まだ夜中だっけ?”って勘違いしちゃうことがあります」

撮影用にストロボを使わなければ、日中にも関わらずこの暗さ

 さらには、“空間のゆがみ”が気になる。ベッド横の壁が斜めに作られているのだ。それもゆるやかな角度で。正直、そんな設計にも疑問を感じる。

「遊びに来た友人が『刑務所みたいでなんかコワい』とか言うんです。たしかに、私もこの部屋にいると落ち着かないんです。リラックスするためには外に出ないといけない。その結果、無駄なお金もかかっちゃう」

奥の壁が斜めになっている

 失礼を承知で感想を言えば、彼女の友人に同感だった。コンクリート打ちっぱなしの部屋は、刑務所という言葉がぴったりに思えた。

◆運気の低下や体調不良に悩まされる

 取材から約1時間。筆者は“船酔い”したときのように気分が悪くなってきた。壁だけではなく、天井にも傾斜があり、平衡感覚がおかしくなってきたのだろう。

 また、同行したカメラマンはしきりに「ノドが痛い」と訴える。彼女のマネージャーにも異変が現れ、ひどい涙目になったり、全身が痒くなったり。室内のはずだが、蚊に数カ所も刺されていた。

「みんなこの部屋に来ると具合が悪くなるんです」

 そう言って、彼女は病院から処方された大量の薬を取り出した。実は、まりさん自身この部屋で生活するようになってから心身がボロボロの状態なのだという。

「肺炎、喘息、気管支炎……。結核の疑いで隔離されたこともあります。無菌室みたいなところに入れられて。結核ではなかったけど、病院の先生には『とにかく早急に引っ越しなさい』って何度も言われました。完全に家が原因だよって」

 さらに、体調以外にも悪影響があったという。

「以前は、家賃3万円で風呂・トイレ共同、駅から徒歩30分なんていう悪い条件の部屋に住んでいました。でも、当時は多くて月29日は仕事が入っていたんです。だいたい週5は働いていたかな。それが今は月に1回か2回しかなくなって。大きい仕事も直前でなくなるとかばっかりで……。すごい運気が下がった感じがするんですよね。それで、占い師さんに来てもらって鑑定してほしいんですが、『家の中に悪い気が全部集まってる感じがして行きたくない』なんて言われました」

 だが、悪いことばかりではない。良いこともあったそうだ。

「神頼みっていうか。その占い師さんのアドバイスで招き猫を買ったんです。そしたら、カビハウスをネタにしたSNSがバズっちゃって(笑)。もう芸名を“カビちゃん”にしようかな! エビちゃんみたいで可愛くないですか?」

 壮絶なカビハウスに住みながらも、ポジティブなまりさん。現在カビハウス絡みで仕事がくることもあるそうだが、体調を崩しては意味がない。近々、引っ越しを検討しているそうだ。次こそはいい物件に出会い、仕事運も向上することを願うばかりである。<取材・文/吉沢さりぃ、撮影/藤井厚年>

【吉沢さりぃ】

ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。Twitter:@sally_y0720

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