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◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 ドジャース―ブルワーズ(2025年10月17日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(31)が17日(日本時間18日)、本拠でのブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第4戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。第4打席も今ポストシーズン(PS)5本目となる本塁打を放ち、球場を騒然とさせた。
4―0で迎えた7回1死の第4打席は“大谷ファン”を公言している相手3番手・メギルと対戦。2ボール1ストライクからの4球目、内寄りの直球を捉えると、打球はセンター方向へ一直線。打球速度113.6マイル(約182.8キロ)、打球飛距離427フィート(約130メートル)、打球角度26度を記録したこの試合3本目となる本塁打に球場中が騒然。“MVPコール”が止まずお祭り騒ぎとなった。
ダイヤモンドを一周してベンチに戻ると、7回表途中に投手として降板したこともあり、ようやく笑みをこぼしてナインとハイタッチした。
登板日の3本塁打は自身初で、1試合3発も「50―50」を達成した昨年9月19日のマーリンズ戦以来となった。
今PS5発目は2009年に松井秀喜(ヤンキース)がマークした日本選手の同一年PS最多本塁打記録を抜いて、単独トップに立った。また、日本選手のPS通算本塁打も松井秀喜の10本が最多で、大谷はこの一発で通算8発目。今PS中にどこまで記録に迫れるかにも注目が集まる。
初回の第1打席は投手として相手打線を3者連続三振に仕留めた直後に、キンタナのスラーブを完璧に捉え、右翼席へ今ポストシーズン3発目となる先頭打者アーチを放って先制点を奪った。
投手が先頭打者本塁打を放ったのはレギュラーシーズン、ポストシーズン(PS)含めMLB史上初の偉業となった。またPSで投手が本塁打を打ったのも球団史上初。日本では日本ハム時代の2016年7月3日のソフトバンク戦で「1番・投手」でプレーボール弾をマークしている。
2回2死で迎えた第2打席はキンタナのボールを冷静に見極め、四球を選んで出塁した。
4回2死の第3打席は相手2番手・パトリックの内角カットボールをフルスイングし、右翼後方の屋根を直撃する推定飛距離469フィート(約143メートル)の場外弾を放って、フリーマンらベンチの同僚らを驚かせた。