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NEWSポストセブン

「超加工食品」の健康リスク 「ホットドッグ1個で36分の健康寿命を失う」との報告も

4/16(日) 16:15
寿命にも影響するという(写真/PIXTA)

 近頃、「超加工食品」というものに、注目が集まっている。超加工食品とは、簡単にいえば、「食品添加物や油脂などをたっぷり加えた食品」のことで、インスタント食品や菓子パン、スナック類などが該当する。これらの超加工食品が、さまざまな病気の発症リスクを高めたり、過食や肥満につながったりするという指摘がなされているのだ。

【表】「超加工食品」とどう付き合えばいいのか?9つの対処法

 健康リスクがある超加工食品をつい食べすぎてしまうのは、「依存性」のためという指摘もある。米ボストン在住の内科医・大西睦子さんはこう話す。

「米ミシガン大学のギアハート博士らは2022年に発表した論文で、“超加工食品は、たばこと同じように依存性があると考えられる”と指摘しました。ギアハート博士は“人々はたばこ中毒になり、本当にやめたいと思ってもやめられなくなった。これと同じことが超加工食品にも起きているようだ。これはとても心配な状況です”とコメントしています」

 超加工食品の中でも特に気をつけるべきものは何なのか。大西さんが警鐘を鳴らすのは「人工甘味料」だ。

「人工甘味料は砂糖と比べて最大2万倍もの甘みがあり、健康へのさまざまなリスクが指摘されます。なかでも菓子パンやアイスクリーム、清涼飲料水などに含まれる『アスパルテーム』と『アセスルファムK』、『スクラロース』は、がんや心血管疾患、脳血管疾患などのリスクを上げる作用が指摘されています」

 食品ジャーナリストの郡司和夫さんは「インスタントラーメンやカップ麺は避けるべき」と指摘する。

「食品添加物や化学調味料を多く含むことに加え、麺を揚げるときに使われることが多いパーム油は心臓病や糖尿病のリスクを上げる飽和脂肪酸を多く含みます。また、輸送時にパーム油が酸化するのを防ぐために使われる『BHA(ブチルヒドロキシアニソール)』という食品添加物は1998年、動物実験で発がん性が確認されています。即席麺はノンフライが無難です」

 コンビニやスーパーでよく見かける「菓子パン」の多くにも注意が必要だ。

「なかでもフワフワした食感を売りにするパンは発酵させる際、コストカット用の小麦粉改良剤として『臭素酸カリウム』を利用することがあります。臭素酸カリウムはラットの実験で、腎臓や甲状腺での発がん性が認められています。しかし臭素酸カリウムは食品表示の義務がなく、入っているかどうかを見分けることが難しい。菓子パンの摂取を控えることがのぞましい」(郡司さん)

 鮮やかな色合いの「ウインナーソーセージ」にも気をつけたいと郡司さんが続ける。

「亜硝酸塩という発色剤を使うときれいなピンク色になりますが、この発色剤は体内で発がん物質を作る可能性があります。ウインナーは発色剤を使用しない『無塩せき』の製品を選んでほしい」

 ウインナーソーセージをパンで挟んだ「ホットドッグ」はとりわけ注意が必要だ。

「ミシガン大学らの2021年の報告によると、ホットドッグを1個食べると36分の健康寿命を失うとされています」(大西さん)

※女性セブン2023年4月27日号

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