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6月19日に開催されたサッカーロシアW杯・日本対コロンビア戦の会場で、コロンビア人男性が、日本人女性サポーターにスペイン語で「私は売春婦」などと言わせた動画が拡散し、批判を浴びている。
問題となった動画(編集部で一部加工しています)
スタジアム付近で撮影されたとみられる動画には、コロンビア代表ユニフォームを着た男性が、日本人サポーターの女性2人と自撮りをする姿が確認できる。
男性は、女性に「ハポン・ドス、コロンビア・ウノ(日本2点、コロンビア1点)」とスペイン語で試合結果を言うよう促すと、続けて「ジョ・ソイ・ペラ(私は売春婦)」「マス・プータ(とてもふしだら)」などと、言葉の意味を説明しないまま言わせていた。
また、別の動画では、同じコロンビア人男性が、スペイン語を話せない日本人男性2人にスラングを言わせている場面もあった。
Invitamos a los connacionales que portan la camiseta tricolor y que representan a miles de colombianos en el Mundial de Rusia a fomentar el respeto y el buen trato. Rechazamos los malos comportamientos; no representan nuestra cultura, nuestro idioma y nuestra raza.
— Cancillería Colombia (@CancilleriaCol)
動画はSNSで拡散し「同じコロンビア人として、男性たちのことを恥ずかしく思う」「外国に行ってこんなことをするなら、ユニフォームを脱いで、国旗も持ち歩かないでくれ」など批判が殺到した。
これを受けてコロンビア外務省は、日本時間20日未明に公式Twitterで「(動画を撮影した)彼らは私たちの文化、言葉、人種を表しているものではありません」とする声明を発表。
「二人の日本人女性に対して、スペイン語で悪口を連呼させる行為は、女性を軽視するだけでなく、他の文化、また我々の言葉と国をも侮辱しています」「言語がわからないことを利用して女性を悪く扱うことは、決して許されない行為です」と訴えた。
動画を撮影した男性(40)はコロンビアの現地メディアの取材に対し、次のように謝罪したという。
「自分の行動を正当化するつもりはありませんが、女性たちや侮辱されたと感じた日本のみなさんに公に謝罪したいと思います」
「敗戦後の苛立ちと複雑な感情の結果、あのような行為をしてしまいましたが、女性たちを侮辱したり、騙したりする意図はありませんでした」
「私はコロンビアを愛しています。今はただ気分を害した方々が許してくれることだけを願っています」