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1月23日に芸能界を引退した中居正広氏(52)の女性トラブルに端を発した“中居・フジテレビ問題”。3月31日にフジテレビが第三者委員会の調査報告書を公表してから約1週間が経過した。
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同報告書には、被害女性Aだけでなく、編成制作局アナウンス室部長などを務め、当時Aの上司でもあったFにも《大きな精神的負担が生じた》とある。ワイドショー関係者は言う。
「Fと役職が一致し、すでに週刊誌でもさまざま報じられているフジテレビの佐々木恭子アナウンサー(52)に対し、同情の声が広がっています。佐々木アナは今年1月に“被害女性からの相談に真摯に対応できていなかった”と報じられ、世間からも厳しい声が寄せられていましたが、今回の報告書の内容から、佐々木アナは被害女性にしっかりと寄り添おうとしていたこと、会社との板挟みに苦しんでいたことなどが明らかになったんです。
第三者委員会の聞き取り調査では、同僚や後輩社員から佐々木アナを擁護する声が多く上がったと見られています」
第三者委員会の報告書によると、Fは初期に被害状況を聞くことになり、体調が悪化して過酷な状況にあるAをサポートするフジ側の窓口を1人で任されたという。
Aを励ましたり、復帰に向けた準備を考えるも、自身のメンタルもギリギリまで追い詰められたとFは証言。報告書には、
《性暴力を受け、自死の危険性があるなど入院に至る重篤な心身状況にある女性Aへの対応が、被害者に対するメンタルケアの専門家ではないF氏に任されたことで、F 氏には大きな精神的負担が生じた》
と、まとめられている。
これを受けてSNSでは佐々木アナに対して、
《フジテレビは第三者委員会の結果を経て佐々木アナの名誉回復や仕事復帰はできるの? 一番理不尽な立場に置かれている個人を切り捨てて終わりなら本当に組織として終了かと》
《佐々木アナも被害者じゃん。もちろん会社側の人間として捉えられてしまったのかもだけど、会社との板挟みの中で尽力した方だと思う》
《佐々木アナ、だいぶ叩かれてたけど、報告書を読む限り被害女性のケアを尽くしていたように思った》
《悪人の一人とされた佐々木恭子アナがあまりに可哀想過ぎて同情してしまう》
といった、同情の声が多く寄せられている。
4月4日、関西テレビの社長を辞任した大多亮氏は辞任会見で、被害女性Aへの謝罪とともにFへの謝罪の言葉も口にした。中居氏のトラブル勃発時はフジテレビ専務だった大多氏は、Aと向き合ったFについて「彼女も普通のフジの社員。こういう事案に対する対応は難しかったと思うしそれを我々は気づかずにやってもらっていたということ。本当にFさんにも謝りたい」と話した。大多氏はFに電話で謝罪したという。
前出のワイドショー関係者は続ける。
「佐々木アナは一連の騒動の影響で体調を崩して出社できなくなってしまったといい、今年1月から『ワイドナショー』(フジテレビ系)などに出演しなくなり、同番組の3月30日の最終回にも不在でした。
しかし、体調が回復しつつあること、そして第三者委員会の報告書によって世間の見方も変わったことからフジテレビ内では再び、彼女のアナウンサーとしての活躍を期待する声があるといいます。具体的に言うと、新たにスタートした朝の新番組『サン!シャイン』への出演です」
今年度からフジテレビでは、2021年から4年に渡って放送された谷原章介(52)がMCの『めざまし8』の後継番組として『サン!シャイン』(朝8時14分~)がスタート。MCは引き続き谷原が務め、スペシャルキャスターという名称のサブMCとして曜日ごとに武田鉄矢(75)、メイプル超合金のカズレーザー(40)、元衆議院議員の杉村太蔵氏(45)が出演。
進行役の情報プレゼンターは、松村未央アナ(38)、宮澤智アナ(35)、渡辺和洋アナ(48)、東中健アナ(24)、松﨑涼佳アナ(25)、酒主義久アナ(37)、山本賢太アナ(26)ら7名のフジテレビアナウンサーが日替わりで担当している。
そんな『サン!シャイン』だが、進行には佐々木アナが内定していたものの、中居氏とフジテレビの一連の問題により、起用が白紙となってしまったと複数のメディアに報じられている。
「佐々木アナは『サン!シャイン』の枠で22年間放送されてきた小倉智昭さん(享年77)MCの情報番組『とくダネ!』(~21年3月末)の司会を10年近く務め、報道番組のキャスター、さらにはバラエティ番組の経験も豊富。どんなスタイルでも対応できる万能なアナウンサーですから、『サン!シャイン』を担当する情報制作局の上層部は佐々木アナを番組に起用し、活躍してもらうつもりだったといいます。
ところが、今年1月に件の被害女性Aへの対応問題が出てしまった。体調も崩して出社もできなくなり、『サン!シャイン』への起用も白紙になったと。ですが、情報制作局上層部の、佐々木アナを同番組のメインにしたい意向は、いまだ消えていないそうですよ」(前出のワイドショー関係者)
佐々木アナが『とくダネ!』にレギュラー出演していたのは1999年から2009年。当時、朝の情報番組は現在も放送中の『めざましテレビ』と『とくダネ!』が好調で、フジテレビが他局を制していた。
「その成功体験があって、フジの情報制作局上層部は佐々木アナを『サン!シャイン』に起用したかった、と聞こえてきています。
佐々木アナは、第三者委員会の報告書によって彼女もまた被害者のような立場だったことが明らかとなり、世間からのイメージも回復した。体調も戻りつつあり、すでに番組は始まってしまいましたが、今後、彼女の『サン!シャイン』登場がありそうだと。
前番組である『めざまし8』は低視聴率で終了しました。この時間帯、フジテレビから視聴者は離れてしまっているわけで『サン!シャイン』も当初の苦戦は必至。ですので、番組制作の上層部は、実力十分で豊富な実績を持ち、勝ちの味を知っている佐々木アナを起用したいという思いが強いのではないでしょうか」(前同)
一連の騒動でダメージを受けてしまった佐々木アナだが、復活は近いようだ。